私の豊かな“経験”を聞きつけてか、若い独身女性が相次いで私に恋愛の相談をしてくることが一時、あった。そんな時、私が彼女たちに決まってアドバイスしたのは「もし彼氏が女性だったら大親友になっていますか。大親友になっていると自信をもって言えるなら大丈夫。自信がもてないなら考え直した方がいい」。若いうちは外見やセックスへの関心など色んな不純物があって相手のことを正確に見づらいが、結婚生活で一番大切なことは相性の良さに尽きると思う。
しかし、相性というものはなかなか難しい。自分が何者かすらわかっていない若いころは、誰と相性が良いのかがわからない。それを計るすべとして、私は独身女性たちに冒頭のアドバイスをしたのだ。簡単なアドバイスだが、彼女たちから「そんなこと考えてみたこともなかった。目からウロコです」と感謝されることも多かった。
相性の良し悪しは先天的なものか、後天的であってもすでに成人した後は変更が効かないものだと私は考えている。つまり、努力して相性を良くすることはできない。ある時期、当時付き合っていた女性とけんかすることが多くなり、「彼女がクラスメートか会社の同僚なら、一番距離を置いて付き合っているタイプ。なんでそんな人と付き合っているのだろう」と思った。「ガールフレンドだから愛してあげなきゃ」と努力したが、結局は無理だった。
相性が良くて自然に愛情がわいてくるから付き合ったり結婚するのであって、付き合っている相手だから配偶者だから愛そうと思っても長続きしない。それほど相性は重要だ。
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