(相談2)
こんにちは。初めまして。シティリビングを見て知り、楽しく読ませていただきました。
私も数十回のお見合いを経験いたしました。いろんな方とお会いするたびに、お相手のよい面も見えますが、どんどん「NG項目」も増え、「こういう方とは合わないな」、とか「おつき合いしても長続きしないな」とわかるようにもなりました。
こうなると、どんどん選択肢の幅が狭まってしました。もう何を基準にして決めればいいのか、本当に自分は結婚できるのか、わからなくなってしまいました。
本当に相性のよさが大切だとは思いますが、14話のとおり、歳をとればとるほど自分のペースができてしまいお互いの生活を相手に合わせられるのかも自信がありません。
数十回のお見合いに疲れ、今は相手探しすらしていませんが、いずれは結婚したいと思っているので、少しでも早い方がいいかとまたお見合い生活(?)を復活させようと思っているのですが、もう自分には選択能力すらないように思ってしまいます。
達人さんへの質問ですが、今は幸せなご結婚生活を送られているようですが、やっぱり第一は相性ですか。そもそも相性ってどこでわかるのでしょうか。「運命の相手」であれば、他の人では許せなかったことでも許せる気持ちになるんでしょうか。100回以上お見合いをされて、比べすぎる癖とかはつきませんでしたか。
突然で不躾な質問で申し訳ありませんが、もう自分でもどうしていいかわからないんです。少しでもご意見をいただければと思います。よろしくお願いいたします。
(回答2)
お便りありがとうございます。多くの出会いを求めてよくがんばってこられましたね。その積極的な姿勢は本当にえらいと思います。
真剣なご相談なので、腰を据えてお答えしたいと思います。なかなか理想の相手に会えないと、大きな疲れを感じるのも事実です。私も毎週末に2件のお見合いの予定を入れていた時期がありました。日曜日のお見合いが終わり、土曜日のお見合いも含めて不調に終わった時は正直に言って、どっと疲れました。
「明日から再び、厳しい仕事が待っていて週末は休養しなければならなかったのに、なぜこんな徒労に終わることをしてしまったのだろう」という後悔の念もわいてきました。あなたのお気持ちは手に取るようにわかる気がします。
お便りの中で「いろんな方とお会いするたびに、お相手のよい面も見えますが、どんどん『NG項目』も増え、『こういう方とは合わないな』、とか『おつき合いしても長続きしないな』とわかるようにもなりました」と書かれています。これについて「こうなると、どんどん選択肢の幅が狭まってしました。もう何を基準にして決めればいいのか、本当に自分は結婚できるのか、わからなくなってしまいました」とネガティブにとらえておられるようですね。
しかし、あなたのおっしゃる「NG項目」が増えるということは大変いいことだと私は考えます。あなた独自のチェックポイントが増え、あなたの異性を見る目がしっかりしてきた証拠だと思います。結婚生活で苦労している人たちの多くは「こういう方とは合わないな」とか「おつき合いしても長続きしないな」という感覚が身につく前にパートナーを選択して結婚しているのではないかと思います。
私も多くの人と会ってきたため、こうした感覚をもっていると感じます。今でも仕事で女性と出会った時、「私が独身で、この人と付き合ったら、どんな付き合いになるだろう」とイメージトレーニングすることがあります。その人の性格を理解するのに役立つからです。「3回目のデートの後で相手から断られるだろう」とか「この人のこの部分は私と相容れない」といった具合に…。つまり、あなたに限らず、人生経験の豊富な人が共通して身につけている感覚で、結婚を妨げる要因ではありません。たぶん、この感覚はあなたが人生観や価値観を形成していく中で最も重要な素材になると思います。
つまり、「NG項目」はあなたが多くのお見合いを通じて得た貴重な財産です。それを大切にしてそれを基準にして相手を判断してください。「もう自分には選択能力すらないように思ってしまいます」と書かれていますが、誰にも負けないような選択能力をおもちのように思います。自信をもってください。
「NG項目」をクリアする相手がいないというのは「運命の人」に出会っていないだけのことです。あなたの「NG」項目が増えていることが原因ではありません。
おっしゃる通り、結婚で一番大切なことは相性だと思います。つまり価値観や感覚が一致していることです。新聞記者という言葉を使う仕事を長くしていて感じるのは言葉の限界です。言葉は素晴らしいコミュニケーションの道具ですが、聞いてくれる相手が同じ感覚をもっていなければ、伝わりません。
例えば、帰宅して「今日、こんなことがあってつらかったよ」という話をしたとします。「それでどうしたの?」とか「なんでつらいの?」と言われたり、無視されたら1日のしんどさが倍増します。反対に「それはつらかったね」という一言が返ってきたら、それだけで疲れが吹き飛びます。それが相性の良さだと私は思います。
お見合いやデートで、あなたの言葉が相手の心にすっと届いているか、相手の言葉があなたの心に自然に入ってくるかを確認してください。言葉では伝わらない部分で、あなたと相手が同じかどうかがわかるはずです。
「『運命の相手」であれば、他の人では許せなかったことでも許せる気持ちになるんでしょうか」という意味はよく理解できない部分もありますが、基本的にはならないと思います。「運命の相手」はあなたが許せないものについて同じように許せないと考えるし、自分にされたら許せないことは他人に対してもしないと思うからです。
お見合いを続けていると、出口のないトンネルを歩いているような気分になると思います。しかし、あせらず、少しずつでもいいからお見合いを含めて異性と出会う場を求め続けてください。結婚に適齢期はないし、他人のために結婚するわけでもありません。やがて、あなたの気持ちにすっと寄り添う「運命の人」が現れると思います。応援しています。追加の質問があれば、いつでもご連絡ください。(達人)
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