結婚を決めるのに、占いや血液型性格判断を参考にする人は多い。私も何事についても信じやすい性格だけに、若いころから気になって仕方がなかった。
お見合い相手についても「血液型がB型の自分には、几帳面なA型の女性は合わない」などと決めつけて、せっかく紹介されても釣書を見て、占いや血液型判断の結果が良くないと、お断りしたことがあった。
ある時、紹介された女性は占いからも血液型判断からも私と完璧に合っていた。私はその女性の釣書を見て「この人こそ、私の『運命の人』に違いない」と大きな期待感をもってお見合いに出かけた。
しかし、お見合いの席での会話で、どうしても埋めきれない違和感を感じた。「占いや血液型判断でぴったりなのに、おかしい」と帰宅後、占いの本を開いて、その女性と自分の生年月日の計算をし直したが、結果は同じだった。その女性とはその後、数回、デートしたものの、初対面の時の違和感は消えなかった。
他の女性とのお見合いでも、占いや血液型判断の結果と実際に会った時の印象が違うケースを経験するようになって、さずがの私も懐疑的になった。
やがて「質問したら答えてくれるお見合い相手が目の前にいるのに、どこまで信憑性(しんぴょうせい)があるかどうかわからない占いや血液型判断の結果をなぜ優先しようとしているだろうか。相手に対しても失礼だ」と思い始め、女性を見る“自分の目”に自信をもてない自分が嫌になって、占いや血液型判断を調べるのをやめてしまった。
占いには長い歴史があり、さまざまな種類があるだけに、私の経験だけで占いそのものを判断するつもりはない。これだけ占いブームになっているだけに、占いは多くの人のために役立っているのだろう。人生の節目で占いを参考にするのは一法かもしれない。
ただ、結婚相手選びは自分しか責任を取れないのだから、最終判断は自分ですべきだろう。
自分として納得がいく決断をして結婚した場合、結果として相手と合わず、不幸な結婚生活になったとしても、自分が決断したことだからとあきらめをつけることも可能だろう。しかし、占いや血液型診断だけに頼って相手を決めたとしたら、失敗した場合、気持ちの整理がつけにくい。重大な局面で“自分の目”を軽視した自分の弱さを笑うほかない。
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