以前から付き合いのある取材先の独身女性と「お見合い達人の裏話」のことが話題になった。内容をほめてくれたのはよかったが、「よく女心がわかっているね。これで男前だったら、若いころからモテモテだったろうね」と皮肉られ、むっとした。
外見が良くないのは自分でも十分に承知しているが、それでも異性から言われると、いい気はしない。人間は男女とも、いくつになっても異性の評価には敏感なのだ。
仲の良い夫婦を何組か詳細に観察したことがあったが、「君は世界一の美人だな」「あなたはとても頼りがいがあるわ」とお互いにほめたり、おだてたりし合っているケースが多かった。
夫婦の間で、相手を正確に分析して批判し合う必要がある局面など、ほとんどない。「言いすぎかな」と思うぐらい配偶者をほめ続けたところで何の支障もない。お互いにほめあって、いい気分になっている“おめでたい夫婦”こそ最高の夫婦だと思う。そんな“おめでたい人生”こそ幸福な人生なのだ。
つまり、ほめ上手になることが幸福の早道だと思う。お見合いは幸福になるための“予行演習”でもあるから、異性をほめる練習をしよう。ほめて、相手から「バカにしないでください」と怒られることなど、めったにない。だから、ほめることへの自分の心理的な抵抗感をなくすことが一番重要だ。
相手が男性なら「素敵なネクタイですね」「何でもよくご存知ですね」といった感じ。相手が女性なら「おきれいな方ですね」と、たとえそうでないと思っても、思い切ってぬけぬけと言ってみよう。それに抵抗感があれば、「かわいい方ですね」でもいい。
「自分は美人でない」と思っている女性でもほめられれば、「この男性には私が美人に映っているのかもしれない」と思うものだ。自分のほめ言葉で喜んでくれる異性の表情を見ると、こちらまで「ほめてあげてよかった」と本当にうれしい気分になる。その繰り返しがほめ上手への道だ。
これはお見合いに限らない。学生時代はともかく、社会に出たら、周囲の異性に対して、けなす冗談を言ってはいけない。冗談を言いたいなら、“ほめすぎ”の冗談を言うべきだ。
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これからは週1回のペースで
いつも、このコラムをご愛読いただき、ありがとうございます。9月の連載開始から3カ月が経過し、第30話に達しました。この間、読者の皆さんから多くの励ましやアドバイスをいただきました。改めて御礼を申し上げます。「SANKEI EXPRESS」での連載も好評で、今後も、この2つの媒体でお見合いについてのエピソードや私の考えを紹介させていただくつもりです。今回から連載のペースを週1回にし、毎週月曜日に更新していく予定です。このサイトではコラム以外にも「結婚のプロに聞く」などさまざまな企画を盛り込んでいくつもりです。今後ともご支援をよろしくお願いします。(達人)
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